福原云外 節約 億劫須萸 直筆 掛軸

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福原云外書 直筆億劫須萸(おくこうしゆゆ)箱書有本紙大きさ30.5×36cm全体の大きさ118×55.5cm表からは、裂には、染み汚れは見られません。ただ、本紙、裏側の和紙には染みがあります。写真にて御確認下さい。箱にも染みが見られます。高知市役所庁舎に福原云外の手による「高知市役所」の碑があります。地元の方には、特に貴重な書だと思います。億劫須萸の文句が大変、今の時節にぐっとくる言葉です。上記の事ご理解頂ける方、是非、どうぞよろしくお願い致します。下に億劫の意味と福原云外先生の略歴を書いております。億劫(おくこう)も須萸(しゆゆ)も、時間のことである。億劫が、宇宙的なほどにかぎりなくながい時間であるのに対し、須萸はほんの寸刻を意味する。「億劫須萸」(おくこうしゆゆ)とは、おそらく真理は両義性にあるということらしい。『億劫相別レテ、須萸モ離レズ。尽日相対シテ、刹那モ対セズ』まず、二人対座している情景を思いうかべねばならない。二人は何億年も別かれているのだが、しかししばらくの間さえ離れていないというのである。双方が法(真理)の中に溶けてしまえば、いつも会っているのと同じだということだろう。べつな二人がいることを想像しなければならない。この一対はひねもす相対座していながら、じつは一瞬といえども相対していないのである。真理を共有していないために、ただかりそめに会っているにすぎない。億劫と須萸という絶対矛盾が“しかも離れていない”という自己同一を生むのである。福原云外(本名・邦任)1916~2009年仁淀川町池川生まれ。高知師範学校で川谷横雲に師事。山崎大抱、高松慕真の指導を受け46年の第1回県書展で特選。手島右卿が創設した独立書人団の創立会員。書道芸術院無鑑査。66年の第20回県展で無鑑査となり、審査員も務める。県展功労者。91年県文化賞。

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