竜門司焼 黒薩摩(飴釉) 節約 花瓶 箱付

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口径 約14cm高さ 約27cm(平成25年購入)鹿児島 龍門司焼(黒薩摩焼)龍門司焼は1598年朝鮮半島より渡ってきた朝鮮人陶工により始められた古帖佐焼の流れをくむ窯です。1688年桜島を望むこの山ふところに築かれ、以来300年あまりの歴史守り続けています。陶祖山元碗右衛門をはじめ、芳工、芳寿、芳平、芳光、芳次等多数の名工の遺風は、今日まで生き続けています。共同窯方式での焼物作りから、戦後、龍門司焼企業組合となり、陶工たちが結集し、伝統技法が守り継がれています。黒釉青流し、三彩をはじめ、珍しい鮫肌や蛇蝎など多彩な天然釉により、素朴ながら優美な品格を持ち親しまれています。粘土や釉薬の原材料は、地元で採取、精製調合し、登り窯での焼成は、魅力に溢れる作品となっています。鹿児島(薩摩)の焼物は歴史的に、龍門司系、苗代川系などがあり、白もんと呼ばれる豪華絢爛な「白薩摩」と、黒もんと呼ばれる大衆雑器の「黒薩摩」に分かれます。しかし、薩摩焼という呼称はいまいち明確な定義が掴みづらく、一般的には鹿児島県内で焼かれているものを総称してそう使っているようです。柳宗悦と鹿児島の焼物柳宗悦はある本でこう評しています。「白い色の焼物は上等で、黒い方のは安ものとされます。それゆえ「黒もん」といえば軽蔑の意味が含まれます。ところがこの「黒もん」の方にこそ、実に見事なものがあって、古薩摩に劣らぬ力と美しさを示します。」続けて、「薩摩の隣は大隅の国であります。皆ここに帖佐という窯場があって、苗代川と兄弟の間柄でした。幸いその歴史が今は竜門司というところに伝わって、よい仕事が見られます。現在は川原史郎さんとその息子さんや親族で、そう多くはない人数で作業をしています。民藝という言葉が生まれた時代以前から脈々と、生活のためのうつわを作り続けている窯です。

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