種別：アンティークウォッチ機種名：マーベル（Sマーク、 赤機械）　駆動方式：手巻き機械式 振動数：5振動（18000回/時） 使用石数：21石発売時期：1958年頃状態：稼働品ゼンマイ巻き：確認済み参考日差：20～40秒程度、10枚目平置き参考計測結果（計測環境や状況により異なりますので保証値ではありません。）秒針ハック機能：搭載なし時刻調整：確認済み文字盤：ホワイト劣化ありケース：金貼りケースと風防、スレ、キズありベルト：本革ベルトおまけラグ幅：約18mmケースサイズ ：約34.2mmケース厚み：約9.5mm本時計の特徴は、マーベルの中でも21石赤機械と呼ばれる上級機です。通常のマーベルはニッケルメッキ仕上げとなりますが、本機は赤メッキで仕上げられております。この仕上げのものは現在ではとても希少かと思います。1秒間に5振動する機械式振り子と半世紀を経てなお稼働する圧倒的な耐久性もさすがセイコーといったところ。1950年代後半は、日本の腕時計がスイスの腕時計に追いつこう追い抜こうと必死になっていた時期です。世界に負けない腕時計を作ろうとしていた情熱が感じられます。マーベルは、日本の時計が世界と肩を並べた最初の時計と言われています。スイスの時計師たちは、その完成度に驚かされたはずです。このマーベルを起点としセイコーが世界に認識されることとなります。歴史的なストーリーをまとい、カレンダーもなく、徹底的にシンプルな中3針手巻き時計の良さを感じられるモデルかと思います。参考ですが、10枚目の写真の見方は、振り子がふれて秒針が動く際の音を数えて、精度を計測しています。本機は1秒で5回、1時間に18000回振り子が振れる設計に対して、実際は17994回振れています。1時間に振り子6回分遅れているので、24時間で144回分遅れた結果、1日に約24秒遅れる状態であることを示しています。購入の際は品アンティークであることをご理解ください。特に水関係はご注意願います。防水機能なしのモデルかと思います。精度については、日常使用に問題のない程度かと思いますが、機械式時計は姿勢の変化や温度にも影響を受けますので、気になる方はクォーツ時計などをご使用ください。